こんにちは!義足ユーザーのこぶちゃんです。
リハビリが終わる頃、社会復帰を視野に就職活動や復職にまつわる情報を探し始める人もいるのではないでしょうか。
復職前に面談があるんだけど、会社にどんな配慮をお願いすればいいのかな?
そんな疑問にお答えしたいと思います。
私自身、リハビリが終わって2カ月後に就活を始めました。
歩くのがやっとで義足での就労に不安があったので、障害者雇用を採用している企業を中心にエントリーしました。
面接の中では仕事をするにあたってどんな配慮が必要か、採用担当者に具体的にお伝えして会社側で対応ができるのか検討していただきました。
具体的には、下記の5つです。
5つのお願い
- 通勤ラッシュを外した時差出勤
- 天候不良の時の在宅勤務
- 通院の勤務時間への割り当て
- 職場への周知
- 出張、転勤は要相談
具体的に伝えたこともあって、今は何の問題もなく業務を進めることができています。
仕事を始める前に面接でどんなことを伝えておくべきなのか知りたい方に向けて、私が会社に相談した5つのことをご紹介します。
1.通勤ラッシュを外した時差出勤
就職前一番気がかりだったことは通勤です。車を持っていないので電車通勤です。
コロナ禍でテレワークが推奨されているので、実質通勤は週1程度。
しかし、週1とはいえ朝の通勤ラッシュに巻き込まれることには変わりないと思ったので、時差出勤が可能かどうか聞いてみました。
私が時差出勤をお願いした理由は2つあります。
- 満員電車の中で人に押されるのが怖い
- 長時間立ち続けるのがしんどい
電車の乗り降りの際に人に押されたりすると転倒の危険があったり、長時間立ち続けると断端が痛くなったりするので、満員電車は避けたほうがいいと判断しました。
相談の結果、もともとフレックス制度も導入しているということで、時差出勤OKをいただきました。
今も出社の時は定時よりも1時間近く早く会社に行って仕事をしています。
2.天候不良の時の在宅勤務
コロナの影響で在宅勤務が推奨されていることもあって、今は週に約4日在宅勤務をしています。
もともと月に最大8日を上限に在宅勤務が許可されていましたが、今はコロナでその在宅勤務日数の上限がなくなっています。
家で仕事をすることが多いとは言っても、出社が完全にないわけではないので、あらゆる状況を考えてどんな配慮をお願いすべきか考えました。
義足だと台風とか豪雨の日に出社するのは大変なの?
台風とか豪雨だと歩くのが大変だったり、突風で飛ばされそうになるから結構大変だし危険!
出社が難しい理由を説明して、天候が荒れた時には上司に相談して在宅勤務が可能か相談させていただいています。
3.職場への周知
職場の人に障がいのことを伝えるのも伝えないのも個人の自由ですが、私は義足であることを職場でオープンにしています。
オープンという言葉が適切か分かりませんが、義足であることを隠すようなことはしていないということです。
自己紹介の中で職場の人に義足であることをサクッと伝えました。
なぜなら、
- 業務を円滑に進めたい
- 何か配慮が必要な時に相談しやすくしたい
という思いがあったからです。
伝えたことでお互い必要以上に気を遣うこともなくなり、何か配慮が必要な時に相談しやすくなりました。
私が働く会社ではダイバーシティに対する意識を高める取り組みも行われているので、社員の方の障がいへの理解が進んでいます。
インクルージョン勉強会という講演会が定期的に開催されていて、身体障害者だけではなく、LGBTや男性の育児参画、異文化理解など、多様性に対する理解促進に向けた取り組みが行われています。
私もインクルージョン勉強会で義足についてお話させていただく機会がありました。義足に馴染みのなかった職場の方から「勉強になった」とコメントをいただいたりもしています。
4.通院等の就業時間への割り当て
義足ユーザーなら義足の調整や通院で会社を休むことが月に1~2回ぐらいはあると思います。
そんな時にあると嬉しいのが義足の調整や通院の時間を就業時間として取り扱うことができる制度。
(※障がいを持つ社員への配慮として、もともと社内にあった制度だったので、こちらからはお願いしていません!)
有休を使って調整に行くこともできなくはないですが、人によってはそれだけで有休をすべて消化してしまうこともあるので、このような制度が導入されたそうです。
所定の申請書に取得理由を記載したものを上司に承認してもらい、人事部に提出したらOK。
ポイント
ただし、この制度を利用できるのは月に1度のみです。
今も義足の調整が必要な時は申請してからお休みをいただいています。
5. 出張、転勤の有無
採用面接の中で出張や転勤ができるかどうかも聞かれました。
入社当初は長い距離を歩く自信がなかったので、出張はしばらく見合わせ、転勤もなしでお願いしました。
ただ、コロナの影響もあって出張は自粛するように言われていたので、結局入社後しばらくは出張はありませんでした。
しかし、コロナも落ち着いてきてからは出張の回数も少しずつ増えてきています。
今は国内出張がメインです。
仕事柄工場への訪問があったりするのですが、その際には訪問前に先方に義足での立ち入りが可能かなども確認しています。安全を第一に考えながら、出張対応をしています。
まとめ
私が会社に相談した5つのことを解説しました。
- 通勤ラッシュを外した時差出勤
- 天候不良の時の在宅勤務
- 通院の勤務時間への割り当て
- 職場への周知
- 出張、転勤は要相談
会社の規模や業種によっても会社側が対応できること、できないことは変わってくると思います。
足の状態によっても別の形の配慮が必要になるケースもあると思うので、入社前や復職前に担当者と相談しながら自分に合った就業環境を整えていきましょう。