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鉄道弘済会義肢装具サポートセンターを選んだ理由とリハビリ生活について

こんにちは!義足ユーザーのこぶちゃんです!

私が入院していたリハビリ施設は鉄道弘済会義肢装具サポートセンターです。

リハビリと義足製作を同時に行える日本で数少ないリハビリセンターです。

母体の鉄道弘済会はその名の通り、旧国鉄時代に鉄道事故で障害を負った方に福祉事業を展開する公益財団法人です。

縁あって義肢装具サポートセンターにお世話になりましたが、手厚いサポートを受けることができたので、とても満足しています。

歩けるようになった今では義肢装具サポートセンターを選んで良かったと心から思っていますが、事前に見学に行ってはいても、入所当時は少し不安な気持ちがありました。

鉄道弘済会がリハビリを行っていることはHPで知ってはいても、実際にどんなリハビリを受けられるのかリアルな情報は入所するまで知ることができなかったからです。

この記事に辿り着いた読者の中には、これから義足になる方もいると思うので、私が鉄道弘済会を選んだ理由とリハビリ生活について書こうと思います。

 ・鉄道弘済会義肢装具サポートセンターを選んだ理由
 ・施設でのリハビリ生活
 ・リハビリ施設に入院するメリット

私が鉄道弘済会を選んだ理由

義肢装具士 臼井二美男さんを頼りに

義足の世界の第一人者で、パラリンピックアスリートを支援している方としても有名なのが、義肢装具士の臼井二美男さんです。

テレビで何度もお名前を耳にしたことがありましたが、実際にお会いしたのは切断手術の半年以上前のことです。

杉並区役所が主催する義足の講演会に臼井さんが登壇されるということで、その講演会を聞きに行きました。

こぶちゃん
こぶちゃん

義足の種類や仕組みとか義足の話を詳しく聞いたのはその時が初めてだったかな。

講演後に臼井さんとお話をする機会を頂いた時に、自分の状況や義足になる可能性について話しました。

その時に「義足が必要になったら、うちにおいで」と義肢装具サポートセンターを紹介して下さったのがお世話になるきっかけでした。

そこで初めて鉄道弘済会の存在を知りました。リハビリ施設を直接見てみたいと思い、すぐにサポートセンターに見学の予約を入れました。

リハビリの時間にお邪魔して、どんな風に歩行練習をしているのか見学させてもらいました。

理学療法士の方にもお会いして「義足になったら、歩けるようになるまで全力尽くします」と言って頂けたことが安心材料になったと思います。

センターが自宅から通える距離だったことも決め手の一つになりました。

主治医からの紹介で

主治医から紹介されたリハビリ施設も義肢装具サポートセンターでした。

週に1度訪れる病院の装具屋さんに義足を作ってもらう話もありましたが、私は時間的な余裕もあったので、入院しながら集中してリハビリができる施設を紹介してもらいました。

入院していた病院と鉄道弘済会には繋がりがあったので、比較的スムーズに転院することができました。

自分がリハビリをしたいと思っていた場所を主治医に紹介してもらえたのはラッキーだったと思います。

義肢装具サポートセンターについて

鉄道弘済会義肢装具サポートセンターは南千住駅の真横にあるリハビリ施設兼義肢装具製作所です。

建物内の様子

南千住駅のすぐ横(徒歩30秒)に位置する4階建ての建物がサポートセンターです。

2階に義肢装具士の方が作業する工房があるのがこの施設の大きな特徴です。

M3階にあるリハビリ室で歩行練習をしている時にソケットに問題があると、担当の義肢装具士がソケットを持って下の工房で調整をしてくれます。

こぶちゃん
こぶちゃん

リハ室と工房が一体化しているリハビリ施設は、日本でここだけって聞いたよ。

3階には食堂、4階には入居者の部屋(12部屋)があります。それぞれ個室が割り当てられています。

ベッドと洗面所がついた部屋で、車椅子で小回りできるぐらいの広さがあります。

一日のスケジュール

午前中は午前9時半から11時半まで、午後は13時半から16時までがリハビリの時間です。

基本的にはこの時間はリハ室でずっとリハビリをしています。

ただ、リハビリ内容が細かく決められているわけではないので、適宜休憩を挟みながら歩いています。

こぶちゃん
こぶちゃん

その日の体調に合わせてリハビリの内容を変えているよ。一緒にリハをしている人とおしゃべりするのも息抜きになるね。

リハビリの途中には、ストレッチの時間や外歩きの時間もあるので、リハビリの時間は毎日あっという間に過ぎていきます。

リハビリが終わればその後は自由時間です。

私が入院していたのはコロナ前だったので、みんなで食堂で夕食を食べていました。お風呂はシャワーブースと浴槽があって、好きな方に入ることができます。(基本的に介助はなし)

リハビリに携わるスタッフ

鉄道弘済会サポートセンターでは、医師、看護師、理学療法士、義肢装具士、ソーシャルワーカーがチーム一丸となって患者さんのサポートをしています。

・医師と看護師

断端の状態や日々の健康状態のチェック、薬の処方をしています。

断端に水泡ができた時も悪化しないように対応していただきました。

理学療法士

義足の調整や歩き方の指導、ストレッチを主に行っています。

リハビリで接する機会が一番多かったのが理学療法士で、義足の悩みを気軽に相談できる存在でした。

こぶちゃん
こぶちゃん

義足に関する知識や経験が豊富な方ばかりだから、質問があればすぐに答えてもらえるし、安心してリハビリを進められているよ。

義肢装具士

工房で作業されていることが多いですが、リハ室にも顔をだしてくれます。

ソケットの製作や調整など義足ユーザーには欠かせない存在です。

・ソーシャルワーカー

医療費の支払いや入院生活のサポートを担当されていて、入居前の相談もソーシャルワーカーの方にできます。

困ったことがある時に相談できる環境が整っていると安心ですよね。

パラリンピアンの技術サポート

鉄道弘済会サポートセンターはパラリンピアンの義足の調整も行っています。

東京パラリンピック開催に伴い、リハビリ中にパラリンピックの選手を見かける機会が何度もありました。

日本のトップ選手が調整に集まるような場所で義足を製作できていると思うと、環境に恵まれていると思います。

義肢装具サポートセンターに入院する2つのメリット

同じ境遇の人とリハビリができる

義足専門のリハビリ施設に入院する最大のメリットは、同じような境遇の人と一緒にリハビリをすることができることだと思います。

一般病棟だと切断は自分だけということがあります。特に切断初期は自分だけ足がないことにショックを受けやすいです。

しかし、サポートセンターで入院している人は全員同じように足がない人なので、足がないことが普通です。

こぶちゃん
こぶちゃん

断端を見せることにも抵抗がなくなって、半ズボンを履くことも当たり前になったよ。気持ち的に楽。

痛みを共有できる人がいると心強いです。お互い励まし合いながらリハビリに取り組むことができる環境が自分には合っていました。

集中して歩行練習ができる

短期集中型のリハビリもサポートセンターをおすすめする理由のひとつです。

大腿義足の場合、歩けるようになるまで平均で2~3カ月かかると言われています。(私は3カ月かかりました)

外来で通いながら歩行練習をする選択肢もありますが、歩けるようになるまでもっと時間がかかってしまいます。

入院すれば朝から夕方までリハビリをしながらその場で義足の細かい調整をすることもできるので、入院をおすすめします。

こぶちゃん
こぶちゃん

手厚いサポートがあると、自信を持って外の世界に出ることができるよ。

まとめ

義足をしっかり作っていただける場所を求めていたので、鉄道弘済会に運よく辿りつけて良かったと思っています。

義足を履き続ける限り、メンテナンスでずっとお世話になる場所だと考えると、場所選びは慎重にしたいところです。

入所決める前に一度見学に行くのもいいと思います。リハ室のスタッフが気さくな方ばかりだったのも選んだ理由のひとつでした。

リハビリは2~3カ月と長いので、途中で心が折れそうになることもあります。そんな時でも一緒に頑張ろうと言ってくれる人がいれば頑張れますよね!

住んでいる場所によって、どこで義足を作るのか、どこでリハビリをするのか、人それぞれ違うと思います。納得のいく場所で義足の製作やリハビリができるように、まずは情報をたくさん集めてみましょう。

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