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ついに日本にも!3Dプリンターを使ったMEIKUの義足カバー製作に密着してきた

こんにちは!義足ユーザーのこぶちゃんです。

義足ユーザーのみなさんは義足にカバーをつけて歩いていますか?

私は普段は膝継手むきだしで歩いています。メカっぽい感じが好きだからです!

中には自分の好きなカバーをつけている人もいるかもしれないですね。

以前別の記事でカナダの義足カバーメーカーALLELESをご紹介しました。

ALLELESの他にも、海外にはさまざまなカバーブランドがあります。

一方、日本には義足カバーブランドは多くありません。選択肢が限られているので、海外から取り寄せたりする人もいるようです。

仮に気に入った海外製の義足カバーがあっても、日本に住んでいたら、

わざわざ海外から取り寄せるのは大変。国内で購入出来たり、好きなデザインでカバー作ってくれるところはないかな?

義足になりたての人

と思う方もいますよね。

国内にはALLELESのように認知度のある義足カバーブランドがありません。

ましてカスタマイズで製作してくれるブランドは私が知る限りありませんでした。

しかし!ついに!3Dプリンターを使って義足カバーを製作してくれる国内ブランドが登場しました!

その名も、「MEIKU(メイク)」です!

SNS上で活動されているのでまだまだ知名度は高くないですが、今後が期待される義足カバーブランドです。

知り合いがMEIKUにお願いして義足カバーを作るということで、打ち合わせに同行させてもらいました。

製作から完成までの一部始終に密着させてもらったのでレポートしたいと思います。

  1. MEIKUのブランド概要
  2. 製作工程 ①【カバーデザインの打ち合わせ】
  3. 製作工程②【カバーの仮合わせ 】
  4. 製作工程③【カバーの受け渡し】

「私も欲しい~!」と思ってしまうぐらい、写真の通り近未来的でカッコいいカバーに仕上がっていました。

日本だと義足を見せて歩いている人を見かける機会は少ないけど、MEIKUみたいなオシャレなカバーが増えてきたら義足を見せてみようと思う人も出てきそう!

MEIKUのカバーは義足ユーザーのカバーの選択肢を広げるだけではなくて、義足のイメージも変えてくれると期待しています!

それでは、MEIKUのカバー製作の一連の流れをご紹介したいと思います。

義足カバーブランド「MEIKU」とは?

MEIKUのロゴ

MEIKUは2022年に義肢装具士の方が立ち上げた義足カバーブランドです。

3Dプリンターを使って義足カバーを製作しているのが特徴です。

デザイン案の作成や打ち合わせ等すべて一人で担当されていて、

「義足を街中で見せたときに、いい意味で目を惹くものになって欲しい。靴や眼鏡のように、好きな義足を身にまとえるようにしたい」

と熱意を持って活動されています。

MEIKUさんの実店舗はあるの?あるなら直接会って製作してもらいたいな~。

義足になりたての人

現時点で実店舗はないので、TwitterやInstagramのDMで直接問い合わせをして製作依頼をします。

私の知り合いもMEIKUの公式Twitterで紹介されていたカバーデザインが気に入って、直接DMしたみたい。

現時点ではフルカスタマイズで好きなようにカバーをデザインすることができます。

たまたまフィールドテスト期間中に依頼したので、お手頃な価格で試すことができたそうです。

・費用:3~4万(依頼内容により金額変動)  
*フィールドテスト期間中は、大腿義足のカバーで約5万~6万でした
・納期:2~3カ月

フィールドテスト期間中は通常よりも価格を抑えて、より多くの方に試作してもらえるような価格設定にしているそうです。

納期はおよそ2カ月で、その間にLINEを通じてデザイン案や打ち合わせ場所のやりとりを行います。

今回はカバーの受け渡しを含めて、三度打ち合わせを行いました。

概要としては以上ですが、もっと詳しく知りたいという方は、MEIKUのTwitter公式アカウントにアクセスしてみてください。

製作工程 ①【カバーデザインの打ち合わせ】

iPadで義足の型をスキャン

まずは、カバーデザインの大枠を決めていきます。

それと同時に、3Dスキャンで義足の型を採って義足カバーの大きさを確認します。

3Dスキャン撮影 Twitterより抜粋

iPadで義足をスキャンしただけで型が採れるんだって。義足の大きさによっても、どんなデザインならできるか変わってくるんだって。

細かいデザインの要望にも対応

今回は「アベンジャーズみたいな近未来的なカバーにしたい」とデザインのイメージがはっきりしていたので、MEIKUさんはそのイメージに近いデザイン案を提案されていました。

こんな感じで作って欲しいっていうイメージがないとダメなのかな?

義足になりたての人

ヒアリングを通してデザインを決めていくから具体的なイメージがなくても大丈夫!写真や画像を持っていくと、イメージが湧きやすくなるとは思うけどね!

カスタマイズの良いところは、何と言っても自分の希望するデザインを形にできること。

外観はもちろんのこと、細かいデザインの要望にも応えてもらうことができます。

「義足を調整するときに使う六角レンチをカバーの中に入れて持ち持ち運びできるようにしたい」

という要望に対しては、カバーの取り付け部分の裏に収納場所を作って対応されていました。

(モバイルバッテリーも収納可能です!)

取り付け部分の裏側に六角レンチを収納

その他にも、隙間から光が漏れるようなデザインにしたいという意向にも沿う形で、LEDライトが仕込めるようになっています。

カバーの隙間から光が漏れているのが分かるでしょうか。

カバーの隙間からLEDライトが見える仕掛け

MEIKUの担当者からは「できるだけ希望に沿うようなデザインにして、一緒にいい物を作り上げていきたい」っていう気持ちが伝わってきたよ。

製作工程②【カバーの仮合わせ 】

デザインの大枠が決まれば、カバーの仮合わせまではLINEでデザイン案を詰めていきます。

初めての打ち合わせから1ヶ月程経ってデザインが少しずつ決まってきた頃に、カバーの仮合わせがありました。

(デザインによっては仮合わせを行わない場合もあります。)

仮のカバーを義足に装着

仮のカバーを義足に合わせてみて、フィットするかどうか、義足にひっかかるところがないかを確認していきます。

所要時間はおよそ1時間でした。

特に問題がなければ、この後デザインを加えていきます。

製作工程③【カバーの受け渡し】

1回目の打ち合わせから3カ月後、ついに義足カバーが完成しました。

白を基調としたデザインでアクセントに青い線が入っています。

街中で目を惹きそうな義足カバーですよね。

完成した義足カバー(塗装後)

カバーが義足にフィットすることは事前に確認できてはいても、いざ完成したカバーがピッタリはまるのかどうかは合わせてみないと分かりません。

大腿義足のカバー製作は初めての試みだったそうなので、担当者の方もドキドキ。

いざカバーをはめてみると、ジャストフィット!

義足にフィットしたことを確認した後は、完成したカバーの撮影です。

撮影前にポージングの指導がはいっています(笑)

完成したカバーの撮影風景

これで受け渡しは終了です。

使っていく中で不具合などがあればLINEでフォローアップしてもらえるので安心です。

膝継手の裏のカバーを取り外して着脱

大腿義足用カバーのつけ方を動画で撮影してみました。

側面のカバー部分をねじ止めしているので、細長いカバーをはめ込めて固定します。

まとめ

義足カバーブランドMEIKUさんの製作から完成までの流れをまとめました。

これまでは既製品を購入することはできていても、国内で自分の好きなデザインで義足カバーを最初から作ってもらうことはできなかったことだと思います。

それがこうしてface to faceで製作してもらえるようになったことで、義足ユーザーのカバーの選択肢が広がりました。

MEIKUさんの活動はまだ限られた人しか知らないので、頼んでみるなら今がチャンスです!

興味のある方は、ぜひMEIKUさんに直接問い合わせて義足カバーを作ってみてください。

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