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痛みを我慢しないで!私が服用していた幻肢痛の治療薬を公開します

こんにちは!義足ユーザーのこぶちゃんです!

前回の記事で幻肢痛について書きました。

今回はその続きとして、私が服用していた幻肢痛の治療薬とその服用量について書きたいと思います。

幻肢痛はないに越したことはないですが、 多くの義足ユーザーが避けては通れないものです。

しかも、鋭い痛みがどんなタイミングで襲ってくるか分からないところが幻肢痛の厄介なところです。

そんな幻肢痛を和らげるにはどうしたらいいのか悩んでいる方もいるのではないでしょうか?

心理療法やミラー療法など治療方法は色々あるようですが、今回は薬物療法に絞って書きたいと思います!

幻肢痛の治療薬の代名詞と言えば、リリカとリフレックスです。

薬の効果は個人差があるものだと思いますが、私はこの2つの薬のおかげで幻肢痛を和らげることができました。

自分の症状にあった薬の量が分かるまで時間はかかりますが、痛みをコントロールできていると実感できる日が必ず来ます。永遠にあのするどい痛みが続くわけではありません!

今まさに痛みに耐えて治療をされている方に向けて、私が服用していた幻肢痛の治療薬とその服用量、副作時の注意点をお伝えしたいと思います。

※薬に関しては、詳しくは医療従事者に聞いてみてください。ブログは参考程度に。

私が服用していた幻肢痛の治療薬の一覧

術後1カ月までに服用していた薬の一覧です。

朝:リリカ75mg/カロナール300mg/トラマール25mg
昼:リリカ25mg/カロナール300mg/トラマール25mg
夜:リリカ150mg/リフレックス15mg/ワントラム100mg/カロナール300mg/トラマール25mg

朝昼晩と痛みの度合いが違っていたので、痛みに合わせて服用する薬の量も変更してもらいました。

朝3種類。昼3種類。夜は多めに5種類。

朝と昼は気が紛れているせいか痛みを感じにくかったので、薬が少なくても問題ありませんでした。しかし、夜になると意識が足に向いてしまうせいで、日中よりも痛みを強く感じることがありました。

幻肢痛が一番強かった術後2週間までは最大5種類の薬を服用していましたが、それでも足りないと思ってしまうぐらい強烈な痛みがあったのを覚えています。

こぶちゃん
こぶちゃん

手術を何度も受けてきたから痛みには耐性がある方だと思っていたけど、幻肢痛はキャパを超える痛みだったな。

激痛のあまり眠れない日が続いていたのもしんどかったので、薬の量を増やしてもらうようにお願いしてました。

幻肢痛の治療薬の代名詞と言えばリリカ

幻肢痛の治療薬の代名詞と言えば、抗てんかん薬のリリカです。神経に起因する神経障害性疼痛に有効な鎮痛薬です。

ジンジンとしびれる痛み、ヒリヒリ焼け付くような痛み、ピリッと電気が走るような痛み、ズキズキする痛み、締め付けられるような痛みに向いているようです。

リリカは術後直後から処方していただいていました。

義足ユーザーの方ならリリカを飲んでいたことがあるという人もいると思います。

最初はリリカの服用量が少なかったので、正直痛みが緩和された感覚はありませんでした。

数日経ってもするどい痛みが続いていたので、Instagramで義足ユーザーの方にアドバイスを求めたら「リリカの量を調節するといいよ」と教えてもらいました。

それまで激痛で毎日熟睡できていなかったのに、アドバイス通りにリリカを多めに処方してもらうと、スッと症状が落ち着いて夜も眠れるようになりました。

ここで一つ注意点があります!

リリカは眠気、ふらつき、めまいを引き起こす副作用があります。慣れない片足での移動の途中でふらついて転倒するリスクもあるので、副作用の症状が出たら誰かの手を借りながら移動しましょう。

私も服用量を増やした途端に猛烈な眠気とふらつきを感じたので、移動が多いお昼は朝と夜の1/3の量に変えてもらいました。

量を調節してもらってからは、お昼に眠くなるようなことはなくなりました。

こぶちゃん
こぶちゃん

日中眠気が強くなりすぎると、一日中ウトウトして起きていられないからね。自分の体にあった量を処方してもらえるように調節しよう!

リリカと一緒に常用していた治療薬はリフレックス

リリカと同じように常用していた治療薬がリフレックスです。抗うつ薬の一種で、神経因性疼痛に効果があるそうです。

リフレックスは夜に1錠だけ服用していました。幻肢痛の症状が夜に強く出る傾向があったので、追加薬として飲んでいました。

リフレックスの副作用もリリカと同様に、眠気とふらつきです。

服用当初、副作用の眠気が一気に出て大変でした。リリカ以上の副作用です。

こぶちゃん
こぶちゃん

一日中起きていられなかったし、医師と話しているときも頭がボーっとなって全然話が頭に入ってこなかった(笑)

副作用が強すぎるということで一度服用を中止しましたが、服用中は幻肢痛が和らいでいたので、量を減らして様子をみることにしました。

こぶちゃん
こぶちゃん

徐々に慣らしていったら初めほど強い副作用はでなくなったよ。薬の量を増やしたり減らしたり、微調整を重ねることが大事!

リフレックス半錠であれば副作用なく幻肢痛を抑えられると分かってからは、幻肢痛の症状も安定しました。

副作用と治療薬の効果のバランスを考えて、自分に合った薬の量を地道に探していく作業が大切です!

専門家に相談しながら、薬と服用量を決めましょう

幻肢痛のコントロールに関わってくれたのは緩和ケアチームの医師と看護師です。

「今日の幻肢痛は1から10で表すとどのくらいの強さですか?」

「幻肢痛はどんな痛みですか?薬で症状は落ち着きましたか?」

など、毎日症状の確認に来てくださっていました。

幻肢痛の症状についてはどんな小さな変化でも我慢せずに伝えていました。

痛みが強くなる時間帯を意識したり、幻肢痛の痛みを言葉で伝えられたりするようにすると、より症状にあった薬と量を提案してくれるはずです。

こぶちゃん
こぶちゃん

「痛い!痛い!」と言っているだけでは伝わらないから、どんな痛みでどれぐらい痛みが持続しているのか具体的に伝えるといいよ。

リリカやカロナールだけではなくて、「カロナールやトラマールみたいに自分の塩梅で薬の量を決めることができる薬もあるので、欲しければ教えてください」と医師に提案してもらえたのも良かったです。

幻肢痛の痛みの度合いは体調や気分によっても変化するので、その度に薬を増やしたり減らしたりしながら柔軟に対応できて助かりました。

幻肢痛が和らぐと、術後の生活も気持ちも楽になります。薬の量が決まるまでに時間がかかることもありますが、根気よく薬の量を調節していきましょう。

まとめ

術後に幻肢痛で悩まれる方はたくさんいると思います。私もその一人でした。

幻肢痛がずっと続いたらどうしよう...と不安に思うこともあると思います。でも、安心してください!

時間が経てば生活していても気にならなくなるレベルまで落ち着く人が多いです。(切断者の一部に幻肢痛と長く付きあっている人もいるようですが...)

私は義足を履き始めてから幻肢痛を感じることはなくなりました。あっても1年に1回程度です。

術後間もない頃は、薬の力を借りて痛みのコントロールをすることが大切です。そうすることで幻肢痛による不眠などの悩みも解消されて、QOLも上がります。

私は術後2カ月半が経った頃には、朝と夜にリリカを1~2錠飲むだけで痛みのコントロールができるようになりました。現在は幻肢痛に悩まされることなく過ごしています。

こぶちゃん
こぶちゃん

幻肢痛は我慢しないで、医師や看護師にすぐに伝えることが大切!幻肢痛が和らぐとQOLが上がるから、専門家に相談しながら対処していきましょう。

補足; 術後5カ月時点、薬の服用なし。

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