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【リハビリ3週目】目標1日5000歩。膝継手の交換と歩行修正に重点を置いた週

リハビリ3週目を振り返ってみたいと思います。

年末年始を怠惰に過ごした後だったので、振出しに戻ってしまったらこれまでの努力が水の泡かもと内心ヒヤヒヤしながら2020年初日のリハビリを迎えました。

こぶちゃん
こぶちゃん

「義足は持ち帰って毎日履いてね」と言われていたのに、3日に一回ぐらいしか義足を履かなかったな。反省!

案の定、義足を履くのには苦労しました。

ただ歩行練習を再開してみると、休み前に感じていた義足への抵抗感や膝折れの不安が不思議と消えていて、歩きやすいとさえ感じるほどでした。

休みを挟んだことでいい意味でリセットされたのかもしれないですね。

それと、膝継手の交換や歩き方の修正を重点的に行ったこともプラスに作用したと思います。

3週目の前半には、平行棒の外で手を離しながら歩けるようになりました。

↓そんな3週目のハイライトがこちらです。

 ・膝継手の変更で義足が振り出しやすくなる
 ・万歩計の装着で歩数をチェックする
 ・自分の歩き方のポイントを知る
 ・翌週の課題を確認する

まだ粗が見える歩き方ですが、その中でも自分の歩き方の特長と修正点の両方が見えたので、学びの多い1週間になりました。

膝継手の交換

膝継手を変更することになったワケ

2週目まで使っていた膝継手は、オズ―ル社の油圧式の膝継手トータル二―でした。

空圧式から油圧式の膝継手に変更した当初は歩きやすいと思いましたが、使い始めてからしばらく経つと、義足が前に出るスピードが遅いなと感じるようになりました。

自分のタイミングに合う形で膝がうまく曲がってくれず、棒足のまま一歩前に足を出すこともあったので、扱いにくいなと思ってしまうほどでした。

こぶちゃん
こぶちゃん

義足側に荷重をかける度にギュッと自分で体重をかけないと膝が曲がってくれなかったな。自分だけかな?

トータル二―のように膝折れしにくい膝継手は、その性質ゆえに、荷重をかけたときに自然と膝が曲がってくれなくて、思うように義足が前に出ないことがありました。

体重によって膝継手の操作性が異なる

ただし、膝の屈曲のしやすさは使用者の体重によって感じ方が大きく変わるそうです。

トータル二―はユニセックス用なので、女性にも男性にも使いやすい仕様になっています。

私の隣で歩行練習をしていた男性がトータル二-を使用してみたところ、特に膝を曲げるのに余分な力を使うことはなかったそうです。

初めは膝折れしないことを最優先に考えてトータル二―に交換しましたが、歩行練習を重ねるうちにその心配が減っていったので、義足の振出しがもっと軽く素早くできる膝継手に変更してもらうことになりました。

新しい膝継手はナブテスコ社のシンフォニー

新しく選んで頂いた膝継手は、Nabtesco(ナブテスコ)社のシンフォニーです。

トータル二―がユニセックス用だとすれば、今回のはレディース用といったところでしょうか。

↓シンフォニーに変更した後の義足

この選択が功を奏して、歩行パフォーマンスが向上しました。

シンフォニーに変更すると、余計な力を入れなくても義足をスッと前に出せるようになりました。

これまでは膝の屈曲と振出しにパワーを使っていたので、平行棒を何往復かするだけですぐに疲れてしまっていましたが、それが解消されたことで歩行距離が格段に伸びました。

万歩計の装着

継続的に歩行ができるようになったということで、万歩計を靴に装着してもらうことになりました。

設定された目標は1日5000歩。

義足になる前の生活でも一日5000歩けていればいいかなというぐらいだったので、義足で5000歩は途方もないと正直思ってしまいました。

そうは思いつつ、平行棒の中を行ったり来たりすること30分。

どれぐらい歩数が稼げているか確認してみたところ、たったの800歩で撃沈でした。

自分ではかなり動いているつもりでも、意外と歩数は伸びないものですね。

こぶちゃん
こぶちゃん

平行棒の中を往復するだけだと、止まっている時間が長いから意外と歩数は伸びないのかな。

歩数を稼ぐことだけを目標にすると行き詰ってしまうので、結果的に1日5000歩に到達していたら良しとしようと思います。

歩き方をチェック

3週目から平行棒の中でも手を離して歩けるようになってきたので、ワンステップ踏み込んで平行棒の外を歩く練習を始めました。

初めは、転倒しないように腰回りにバンドを巻いて、理学療法士の方に後ろから支えてもらいながら歩きます。

こぶちゃん
こぶちゃん

部屋の中を2周しただけなのに手汗がドバーッと。平行棒が横にあるだけで安心感があったんだと実感したな。

近くで見ているからこそ分かる私の歩き方の癖や改善点を、担当の理学療法士の方に一つずつ指摘してもらいながら歩き方を修正していきました。

平行棒に寄り掛かることができない状態だからこそ、私の歩行の現状が見えやすくなるそうです。

担当の理学療法士は褒め上手な方で、「自然な歩き方に必要なポイントをすでにマスターしているよ」と嬉しい言葉をかけてくださいました。

もちろん改善点のほうが圧倒的に多かったですが、そういう嬉しい言葉をかけてもらうとリハビリのモチベーションの維持に繋がりますね。

褒めポイント1:歩隔の狭さ

一つ目の褒めポイントは、左右の足の間隔(歩隔)が狭いことです。

健常者は無意識に左右の足を狭い間隔の中で前後に動かしていますが、義足ユーザーは歩隔が広くなりやすいです。

こぶちゃん
こぶちゃん

女性は男性より歩隔がもともと狭いんだって。

歩隔が狭い最大のメリットは、綺麗に歩いているように見えることです。

そういう意味では狭いに越したことはないと思いますが、決して歩隔が広いから修正しないといけないというわけではありません。

歩隔が広いと歩きやすいですし、ソケットが擦れるのを防ぐこともできます。

歩隔が狭いとそれだけ両足がぶつかる可能性が高まります。義足が健足とぶつかって躓きそうになったこともありました。

つまり、それぞれに合った歩隔で歩きことが大切だということです。

私の場合は歩隔を狭くしても無理なく歩けているようなので、その状態を維持しながらもっと綺麗に歩けるようにしたいと思います。

褒めポイント2:座骨への荷重

二つ目の褒めポイントは、座骨にしっかり体重が乗せられていることです。

義足側の座骨に体重を乗せている感覚は、ベンチに座ったときに座骨が当たる感覚と若干似ていると思います。

座骨に体重がしっかり乗るようになると、義足側だけで完全に全体重を支えることができるようになります。

つまり杖がなくても、体を支えることができるようになるということです。しかも、健足への負担も減ります。

杖を使わないでも歩けるようになるかは、まず座骨への荷重の感覚を掴むことができるかどうかが鍵になると思います。

4週目の課題

4週目の課題は2つあります。

この動画はその課題を伝えられる前に撮ってもらったものです。

課題1:健足側の体重移動を素早く

まず一つ目の課題は、健足側の体重移動です。

動画を見てもらうと分かるように、右足が床についた瞬間、一瞬だけ動きが止まっています。

素早く健足のつま先に重心を移動させることができていないのです。

こぶちゃん
こぶちゃん

このままだとスピードをあげたくても足が追い付いていかない・・・

そうならないようにするには、素早くかつ自然につま先に重心を移す必要があります。

自分なりに解釈して実践してみましたが、ただ単につま先立ちになっただけで、うまくスピードを落とさずに進むことができませんでした。

頭では分かっていても、しっかり体に落とし込んでいくのはとても難しいことです。

縦の動きではなくて、前傾姿勢を正しく取ることを体に覚えさせていくことが、4週目の目標です。

課題2:膝継手の扱い方

続いての改善点は、膝継手の扱い方です。

本来であれば、健足の歩幅に合わせて義足が前に出ます。

しかし私の場合はその反対で、義足が歩幅を決めてしまっています。

また、その歩幅が大きいのも問題です。

義足の歩幅の方が大きくなってしまう理由を理学療法士の方に尋ねてみると「義足を思いっきりポーンと投げ出してしまっているからだよ」と教えてもらいました。

こぶちゃん
こぶちゃん

膝折れが怖いから、しっかり膝を振り上げて、膝が伸びて踵が床につく感覚を確認したくなってしまうんだよね。

義足を思いっきり振り上げなくても済むようにするには、義足が前に出たときに床に向かって押し付ける動きを身に着けないといけません。

義足が完全に振り上がるのを待って踵を床につけるのではなくて、自分で制御しながら膝がしっかり伸び切っている感覚を身に着けるのです。

振り上げなくても踵がついていると分かれば、早い段階で次の動作に移ることができるので、自然とスピードも出せるようになります。

膝折れの心配もないですし、歩幅も自然と狭くなっていきます。

3週目の歩行の様子

指摘された部分を自分なりに修正した後に撮影してもらった動画です。

1つ前の動画と比べると、多少改善できていると思います。体感的にも以前よりスピードに乗れていると感じました。

3週目が終わった時点で平行棒から離れることが出来たことが嬉しかったです。

まとめ

リハビリ3週目は、年末年始の休みを挟んだとは思えないほど進歩を感じられた1週間でした。

リハビリ開始からたった3週間で、支えてもらいながらでも杖なしで歩けるところまで上達するとは思っていなかったので、我ながら頑張ったなと自分を褒めてあげたくなりました。

ただ、杖を使わないことで体のバランスがガクッと崩れて、背骨や腰に負担をかけて痛みを感じることもありました。

平行棒の中で歩いていたとき以上に、正しい歩き方を意識しながら歩かなくてはいけないと改めて痛感しました。

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