こんにちは!義足ユーザーのこぶちゃんです。
先日、ゆるキャン△でおなじみの洪庵キャンプ場に冬キャンプに行きました。洪庵キャンプ場(本栖湖)は、千円札に描かれている富士山を拝めるスポットとして有名です。
その景色は評判通り見事でした!
富士山と本栖湖と星空。これが揃えば、もう言うことないですね(笑)
これまで他のキャンプ場でキャンプをしたこともありますが、本栖湖とその後ろにそびえたつ富士山の美しさは圧巻です。
「義足だとキャンプはハードルが高いのでは?」と思う方もいるのではないでしょうか。
私もキャンプを始める前はそう思っていましたが、義足でキャンプはできます!
エラそうに(?)書いていますが、かく言う私はキャンプにはまだ3回しか行ったことがない初心者キャンパーです(笑)もともとアウトドアには興味があったので、知り合いのキャンパーの誘いに乗って、昨年末に初めてキャンプに参加させてもらいました。
そうしてキャンプを始めたはいいものの、テントの設営や設営場所など、義足ユーザーがキャンプをする上で気をつけなければいけないと思うことがいくつか分かってきました。
そこで今回は、これからキャンプを始めてみたいという義足ユーザーに向けて、キャンプ場の選び方のポイントやおすすめのギアをご紹介したいと思います。
サイト選びのポイント
「フリーサイト」と「区画サイト」
キャンプ場には、テント設営場所が予約時点で決まっている「区画サイト」と現地到着後に好きな場所を選べる「フリーサイト」があります。
フリーサイトだと自由度が高まるので、景色が綺麗だとか炊事場に近いという理由で場所選びをする人が多いのではないでしょうか。
洪庵キャンプ場はフリーサイトなので、好きな場所にテントを設営することができます。
目の前に本栖湖と富士山を臨むことができるスポットは人気で、到着時点ですでに埋まっていました。
私たちはそのちょっと後ろ側で同じような景色が楽しめる場所にテントを設置したのですが、そこでちょっと困ったなと思うことがありました。
トイレが近く坂道が少ない場所を選ぼう
テントは砂利の坂道を下ったところに設営しました。車でその場所まで行けたので、砂利の坂道がそこまで大変だとは気づきませんでした。
それに気がついたのは、坂の上にあるトイレに行こうと思った時。
ん...?全然歩けない(笑)坂だし、砂利だし、足が前に進まない!坂を上がりきるのに5分以上はかかったんじゃないかな。
舗装されていない砂利道は石で凸凹していて、義足だと足がとられます。小さな砂利ならまだしも、コロコロとした大きめの石も混じっているので、足元を確認しながら歩かないと転びそうになります。
写真で見ると、一見傾斜は緩やかに見えますよね?でも、実際に歩いてみると結構な坂道で歩きにくかったです。
しかも、夜になると足元の視界が悪くなるので、上り下りするのに余計時間がかかります。懐中電灯を持って歩いていても大変です。転ばないように常に足元を確認しながらチョコチョコ歩きでトイレまで行きました。
冬キャンプだとトイレに行く回数が増えるのですが、この坂を上り下りすることを考えると、気持ち的に少しトイレを我慢したくなりました(笑)
義足ユーザーには、坂道がなく、トイレに近い場所にテントを設営することをおススメします!
キャンプは中腰の姿勢が多い
義足の人が苦手とすることと言えば、膝を曲げた中腰の姿勢をとることです。
実は、キャンプではこの中腰姿勢をとることが多いんです。地面に置いている道具を動かしたり、取ったりする動きばかりなので。
ロック機能がついている膝継手であればまだマシですが、そうでないとカクッと膝がすぐに折れてしまいます。
そもそも中腰の姿勢ってすごく難しいんですよね。
私が使っているC-legにも膝をロックできる機能がついていますが、それでも長時間中腰の姿勢で作業するのはしんどいです。
キャンプで腰に負担をかけないようにするためには私はちょっとした工夫をしています。
ペグ打ちの時は地面に座ろう
テントを設営する時はペグを何本も打って、風で飛ばされないように固定します。ちなみに、ペグとはテントやタープを地面に固定するために打ち込む杭のことです。
初心者キャンパーは高度なことができないので、もっぱらペグ打ち担当です(笑)
ペグハンマーを使ってペグを地面に何本も打ち込んでいくのですが、この時中腰の姿勢を取らなくてはいけません。
最初は問題なくても、5本、6本と進めていくと、腰が段々辛くなっていきます。
片膝をついた状態で作業を続けても良かったのですが、膝継手が砂利で傷つきそうだったので、結局最後は地面に座って残りのペグを打ち込むことにしました。
こんな風に中腰だときつい作業の時は、いっそ座ってしまった方がやりやすいかもね!
座高の高いアウトドアチェアを購入しよう
義足の人はキャンプチェアの選び方も重要です。
アウトドアチェアは下の写真のように膝が90度に曲がるくらいの椅子を選びましょう。
座高がかなり低めのローチェアや沈み込みすぎてしまうチェアだと立ち上がるのが大変です。
上のような写真の椅子であれば、何もつかまらなくても立ち上がることができます。
私もお世話になっているL-Breathにはキャンプグッズが豊富に取り揃えられているので、ちょうどいい高さの椅子も見つかるかもしれません!
寝る時は義足をはずす
寝る時は義足を外すようにしています。
義足のままだとシュラフ(寝袋)で寝るのが難しいからです。
ただ、冬キャンプでは何重にも服を着込んでいるので、義足を脱ぐのも一苦労です。
私の場合は、タイツにスパッツ、ワークマンのソフトシェルパンツ3枚を重ね着しています。
テントの中が薪ストーブで暖かくなっているので、義足を脱いでも寒すぎるということはなかったのですが、正直少し面倒くさいなと感じているところです。
とは言っても外さないわけにはいかないので、やむを得ず外して寝ています。
義足のキャンパーさんがどのようにされているのか気になるところです。
まとめ
以上、義足ユーザーがキャンプをする上で気をつけるポイントでした。
義足だと大変なこともありますが、工夫次第ではアウトドアを楽しむことができます。
何か新しいことを始めてみたいという方は、是非キャンプに挑戦してみて欲しいです。きっと、その魅力の虜になるはずです。